ドラマ「ルパンの娘」巌を殺した犯人が和馬の結婚式に!それは誰?
ルパンの娘。本作で一番盛り上がるところといえば、和馬の結婚式当日。
和馬の結婚相手は、残念ながら華ではなく、お見合いで知り合ったエミリという女性。
そんな和馬の結婚式を台無しにさせてしまう計画が水面下で動くことになります。
事の発端は、三雲家の面々が立てた作戦。
それは、結婚式から新郎・和馬を盗みだすというもの。
実際に三雲家は、結婚式場へ向かう途中の和馬を拉致します。
そんなやりとりの最中、和馬に掛かってきた一本の電話で事態は急変します。
「三雲巌を殺害した犯人がわかったかもしれません」
そう告げた彼は、ある驚きの方法で犯人逮捕へと繋げていくのです。
この逮捕劇には、三雲家も一枚噛む事になります。
◆巌を殺した犯人が和馬の結婚式に!それは誰?
三雲巌を殺した犯人、それは和馬の先輩刑事である巻栄一でした。
和馬の直接の刑事にあたり、しかも結婚相手であるエミリの従兄弟でもあるという人物。
まさか!と思った方も多いのではないでしょうか。
それではなぜ一見何の接点もないような巻が巌を殺したのか。
その理由を知るためには、50年前に起こった事件に遡る必要があります。
伸枝の額に傷跡を残したあの忌まわしい事件。
伸枝を襲って、傷跡を残したその人物こそ、巻の祖父にあたる巻英輔。 英輔も元警察庁の警察官でした。
英輔は孫の栄一に、50年前の事件を嗅ぎ回っている巌を懲らしめるよう命じました。
エリートの弟ではなく、自分を頼ってくれたことが嬉しかったと栄一は話しています。
そして最初は殺すつもりはなかったけれど、弟の話題が出て頭に血がのぼって、殺してしまったとのこと。
なんて自分勝手な理由なのでしょうか。
私が想像するのは、祖父が弟ではなく栄一を頼ったのは、エリートの弟に手を汚させるわけにはいかないと思ったからではないでしょうか。
そんな理由を想像してみると、栄一も不憫に思えてなりません。
◆結婚式を利用!どのように犯人をあぶりだす?
さて、巻栄一が巌殺しの犯人であると確信したものの、確固たる証拠がありません。
そこで和馬は、自身の結婚式を利用して、犯人に自供させてやろうと思いつきます。
その方法とは、結婚式の余興として、犯人の自供映像を流すというもの。
結婚式場のスクリーンに映し出された映像には”LIVE映像”というテロップ付きで、和馬と巻が対峙して いる映像が流されます。
この演出は、三雲家が協力しました。
和馬は巻に対し「親戚同士になるのだから、隠し事は無しにしよう」と切り出し、事件の真相を探って いきます。
当の巻は、和馬との会話が映し出されているとはつゆ知らず、自らで事件の全貌を話し始めます。
和馬が巻が犯人であると確信を持つきっかけになったのは、”M”と刺繍されたハンカチの存在でした。
現場から持ち去られたこのハンカチは、犯人のものなのではないだろうか。
そう考えた和馬は、”M”のイニシャルで、事件当日にアリバイのなかった巻に焦点を絞りました。
和馬は、事件のあった夜のこと、50年前の事件のこと、次々に巻を問い詰めていきます。
この様子は生中継として、参列者の前で流されているわけです。 生憎、参列者の多くは警察関係者。
巻は、すぐさま逮捕となってしまいました。
この逮捕劇は、爽快でしたね! 和馬お手柄!といったところ。
しかし結婚式を自らでぶち壊してしまうとは…。
一番可哀想なのは、結婚相手のエミリだと思いませんか。
◆巌を殺した犯人は!
驚きの方法で犯人をあぶり出していくシーン、本作でも一番盛り上がるところですよね。
私も一番好きなシーンです。
和馬の先輩である巻が犯人だったのは驚きましたが、作中に何度も巻の名前が出てきて違和感があった のも、そういった理由なら納得です。
巌を殺した動機は、50年前の因縁が関係していたということ。
巻もある意味では、利用されたのかもしれませんね。
一枚のハンカチが解決のキーとなった事件。
和馬の着眼点はさすがですね!