ネリvs山中慎介KO勝利リベンジ王座奪還の可能性を検証
昨年8月に世界戦連続防衛V13の日本記録がかかる大一番でプロ初黒星となり、チャンピオンベルトを失った山中慎介選手。
1980年に樹立した具志堅用高氏の日本記録の13度目の防衛に並ぶことができるかどうかの大事な試合で惜しくも4回TKO負けしたことは記憶に新しいでしょう。
しかし後の調査で新王者となった対戦相手のルイス・ネリ(22=メキシコ)にドーピングが発覚。
リベンジマッチに全ボクシングファンが注目していましたが。。。
まさかの体重オーバー、減量失敗で王座剥奪。
山中慎介選手最後の試合になるかもしれない大一番に水を指してくれました。
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ネリvs山中慎介KOリベンジ王座奪還の可能性を検証
世界タイトルマッチをなめているのか、もうチャンピオンになり富と名声を一瞬でも手に入れた気の緩みか。ボクシングファンのみならずこのネリの行動に怒りを覚える人は多いでしょう。
完全な形でのリベンジマッチではなくなりましたが、試合は行われるようです。
ただ大きく体重オーバーしたネリと戦うことは山中慎介選手にとって非常に危険であるためこの試合自体行うべきかどうかという疑問も残ります。
しかしやると決まったからには山中慎介にはとにかく勝ってほしい。そういう思いはあります。
大きく体重オーバーした相手との試合で勝てるかどうか検証してみたいと思います。
最近の減量失敗体重オーバーでの試合結果
2017年4月。WBOバンタム級王者のマーロン・タパレスと同級6位の大森将平との試合。
王者のタパレスはリミットの53・5キロより800グラム超過、再計量でも900グラム超過し王座を剥奪されました。
最終は100グラムオーバーまで絞ったタパレス。
その後の試合は世界初挑戦だった大森将平選手が11回TKOで敗れています。
2017年5月。WBCフライ級王者のフアン・エルナンデスと挑戦者だった比嘉大吾選手との試合。
200グラムオーバーの51・0キロで計量失敗。王座を剥奪されました。
その後の試合ではエルナンデスに6回TKO勝ちした比嘉大吾選手がみごと新王者に輝きました。
このように計量失敗による王座剥奪とその後の試合、勝つか負けるかはやってみないとわからないという部分はあります。
しかしこの2試合は、各選手がギリギリの調整の結果、計量に失敗したという感じがします。
最終100グラム単位のオーバーなのです。しかし今回のネリの計量失敗はキロ単位の失敗なのです。
チャンピオンとてプロとしてありえない、わざととしか思えない失敗だと感じずにおれません。
この試合にかけていた山中慎介選手の無念は相当なものでしょう。
このキロ単位の体重差で試合を行う危険性をWBCはどう考えているのでしょうか。
ボクシングで体重差がある状態で行う試合の危険性
ボクシングに階級差があるのは常に公平な状態で技術と闘争心を競うスポーツだからです。
もしヘビー級とフライ級の選手が戦えば、間違いなくヘビー級の選手が勝ちます。
ヘビー級の四回戦ボクサーと、フライ級の世界チャンピオンが戦ったとしても、やはりヘビー級が勝つ可能性が高いでしょう。
下手をすれば、体重の軽い選手は命を落とす危険性だってあるでしょう。
それくらい体重差というのは、戦いに影響を及ぼすのです。ボクシングが細かく階級分けされているのは勝負の公平性だけでなく、安全性という部分も大きいのです。
山中慎介は体重オーバーのネリに勝てるか
今回の試合は体重差の安全性をとってウィニングというKO率の低いグローブに変更されました。
ウィニンググローブの特徴として
・従来のメキシコ製より一回り大きいサイズ
・クリーンヒットしにくいが防御力はアップ
・ゆえにKO率が低い
といった感じです。
山中慎介にとって有利な部分ではありますが、緊張感が漂う本来の世界タイトルリベンジマッチとはならないつまらない試合になる可能性もあります。
しかし減量に失敗した怠慢なネリに、万全の体制で望む山中慎介選手本来の動きを期待できるのではないでしょうか。
どんな状態でも山中慎介選手には勝ってもらいたい、王座を奪い返してもらいたいと心から願っています。
決戦は2018年3月1日20時から!
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