『窮鼠はチーズの夢を見る』大倉忠義と成田凌が美しすぎる超BLを展開!?
水城せとなさんのマンガを実写化する映画「窮鼠(きゅうそ)はチーズの夢を見る」(行定勲監督)についてのニュースが話題です。
人気グループ「関ジャニ∞」の大倉忠義さんと成田凌さんの出演が発表され、多くのファンが「美しい男子」同士のBLを超えた映画に期待しています。
大倉さんと成田さんの共演はこれが初めて。
大倉さんは大伴恭一、成田さんは今ケ瀬渉を演じます。
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◆『窮鼠はチーズの夢を見る』監督・脚本・製作委員会は?
監督は行定勲さん。
代表作品は
山田孝之・長澤まさみ主演『世界の中心で、愛をさけぶ』(2004)
吉永小百合主演『北の零年』(2005)
ジャニーズのNEWSの加藤シゲアキ原作のピンクとグレー(2016)
島本理生原作、有村架純・松本潤主演『ナラタージュ』(2017)
岡崎京子のマンガが原作、二階堂ふみ、吉沢亮の『リバーズ・エッジ』(2018)
など。
本作では性別を越えた純愛を撮る意気込みを語っています。
脚本は堀泉杏さん。
脚本家としてのキャリアはまだ浅いものの、『真夜中の五分前』(2014)や『ナラタージュ』で行定監督とともに作品を作り上げた経験がある。
そして製作委員会はわからなかったけれど配給会社はファントム・フィルムさん。
邦画はミニシアター系の作品を中心に、『勝手にふるえてろ』(2017)や『娼年』(2018)など注目を集めた映画化作品の製作・配給を手がけています。
そして主演は関ジャニ∞の大倉忠義。相手役は俳優の成田凌。
ジャニーズや有名俳優がボーイズラブを題材にした物語を演じることに驚いています。
若い女性に人気のこの二人を起用し、若い女性に人気の高い原作を、若い女性に向けて数々のヒット作を送り出してきた行定勲監督が、若き女性脚本家とともに映画化する。
これはヒット間違いないでしょう。
主演の大倉忠義さんは
「素直にとてもピュアなラブストーリーだと思いました。もちろん衝撃を受けましたが恋に落ちるキッカケは誰にも分らないものなんだなと思いました。行定組でのお芝居は大きなプレッシャーがありますが、とても贅沢な時間だと思うのでじっくり堪能したいと思います。」とコメント。
そして誰にとっても共感してもらえる恋愛物語であると成田さんも語っています。
「マイノリティの人が受ける社会の偏見や苦悩に焦点を当てるだけでなく、人と人がぶつかり合う激しくも切ない個人の物語。男と男の性愛を区別することなくリベラルに描く原作の在り方と深い共感を得るセリフの素晴らしさにとても感銘を受けました。私は今までラブストーリーをいくつもの作って来ましたが、これまでとは違う新しい形の作品を期待して下さい。」と行定監はコメントしています。
と述べられているように、男性同士の恋愛の物語を単にBL作品に留めるのではなく、現代の新たな恋愛のモデルとして受け入れられるのではないでしょうか。
◆『窮鼠はチーズの夢を見る』原作
『窮鼠はチーズの夢を見る』著者の水城せとなさんは『失恋ショコラティエ』を執筆された方でした。
恋愛漫画を沢山執筆されているようですが、ノーマルな恋愛漫画だけでなく、セクシャルマイノリティを題材にした作品を書いている方でした。
原作はCDドラマ化もされており中村悠一、遊佐浩二の人気声優が好演しています。
実際に原作を本屋で見た時もそれなりに人気が出そうだと思っていたところ映画化の話が現実化し嬉しく感じています。
『窮鼠はチーズの夢を見る』がダントツの人気を誇っているのは絵柄が読者に受けていることと作者の話の乗せ方がうまいことだろうと思っています。
近年、おっさんずラブの影響か、ネットの普及でセクシャルマイノリティの存在が普通となり、映像作品の主役として題材にされるようになったのが時代を感じます。
リバーズエッジなどを手掛けた行定勲が監督を務める作品なので、リアルな心理描写や際どいシーンがあるのではないかと思われます。
◆『窮鼠はチーズの夢を見る』あらすじ
話は学生時代の先輩、後輩が社会人になり出会うことから始まる。
主人公の大伴恭一(大倉忠義)はノンケで既婚者のサラリーマン。
一方、後輩の今ヶ瀬渉(成田凌)はゲイで学生時代から密かに恭一に想いを寄せていた。
渉は興信所に勤めており、恭一の妻からの依頼で不倫調査を行う。
優柔不断な性格のため断りきれず不倫をしてしまう恭一に渉は不倫の証拠を突きつける。
渉は恭一に不倫の証拠を隠すかわりにある条件を提示した。
その条件とは恭一のカラダ。
恭一とカラダを重ねることを条件にして来た渉。
はじめは拒む恭一だったが、一緒に過ごすうちにきもちわかわっていく。
恋愛の始まりは、交換条件のような形ではじまりますが、男性同士という一般的ではない恋愛。
しかし純粋に7年間も恋愛対象としてその人のことを想い続ける一途さが伝わる内容のようです。
男性同士ということで後輩の中での色々な葛藤は相当大きく、また既婚者という愛してはいけない人というむずかしい条件がそろいすぎているなかで、どのように気持ちを打ち明けていくのか。
発する言葉ひとつひとつがとても意味深く相手を想う気持ちがこめられ、本当の愛というものを考えさせられる内容になるでしょう。
とても不思議で複雑な関係がどうなっていくのかとても気になる物語です。
◆主演の関ジャニ∞の大倉忠義・成田凌
出演の関ジャニ∞の大倉忠義さん。
大倉さんはわたしの中のイメージだとクールな印象であり、マンガの実写化に出演するイメージがありませんでした。
成田凌さんについては名前はなんとなく耳にしたことがあったものの、聞いてすぐに顔を思い浮かべることができませんでした。
関ジャニ∞の大倉さんは1997年にジャニーズ事務所に入り、2004年に関ジャニ∞としてデビューしました。テレビドラマにも数多く出演しており、24時間テレビのスペシャルドラマや三毛猫ホームズの推理などの代表作があります。
最近の良作は東野圭吾原作の疾風ロンドの主演にてスキーとスノボーでのアクションを披露していた演技でしょうか。
マンガ原作作品での実写映画は稚野鳥子のクローバーに主演したことがあります。
次に、成田亮さんは2013年からmen’snonnoのモデルとして活躍しています。
はじめはモデルのお仕事をされていましたが、テレビドラマにも出演しはじめ、逃げるは恥だが役に立つやコード・ブルードクターヘリ緊急救命3rdや劇場版などの人気ドラマに出演しています。
NHKのふれなばおちんという不倫ドラマにて主人公の主夫の相手役をしたこともあります。
現在注目俳優でもある大倉忠義さんと成田凌さん。
大倉忠義さんはすでに「蜘蛛女のキス」という舞台にて男性同士の恋愛を演じたことがあるそうです。
モデルのような体格と中性的な顔立ちをされている2人が演じることでどんな映画になるのであろうかと非常にドキドキしています。
◆『窮鼠はチーズの夢を見る』ボーイズラブを超えた映画?
ボーイズラブについて共感できることは少ないと思っていました。
男性が女性を愛することは当たり前ではなく、ひとりひとりの価値観の違い、ジェンダーの違いがあることに共感を得ました。
2020年に公開されるということであり、関ジャニ∞のファンであるため、大倉忠義さんの演技などにも期待しています。
私が今までの見た映画では、なかなか日本において、ボーイズラブの恋愛観はなかったのではないかと感じています。
内容だけに映画館に一人でしんみりと見に行くのもよいのではないでしょうか。
しかしあらすじを読むと、違った恋愛観などの刺激を受けそうであり、恋人と映画館でみることもできそうな作品であると感じています。
自分の考えていることが他の人がみると実は当たり前ではなかったりと、自分の先入観について考えさせてくれる作品なのではないでしょうか。
◆原作実写化には賛否両論 性描写はどうなる?
なかなか漫画やアニメの実写化私もどちらかというと反対意見です。感じがします…。
漫画やアニメの実写化には賛否両論があり否定的な意見も聞かれます。
「どうしても芸能人やジャニーズの学芸会感が否めない」
そんな辛辣な意見も出る場合もあります。
しかしすべての実写化が否定されているわけではありません。
成功した例もあります。
「テルマエロマエ」や「花ざかりの君たちへ」は漫画から派生したドラマ映画でとても楽しく違和感なく見ることができました。
昨今では鋼の錬金術師の実写映画がありましたが、あれは誰が誰を演じているのかわからないし、ファンタジーは実写化にするべきではないと感じてしまいました。
しかしこの「窮鼠はチーズの夢を見る」はファンタジーではないストーリーなので無理のない構成になるのではないかなと期待しています
漫画ではとてもスマートなイケメンが主人公。
キャストに選ばれているのが大蔵忠義さんや成田凌さん。
二人ともイメージにはぴったりのイケメンですので、どんな演技を見せてくれるかとても楽しみです。
また、ストーリーとして原作では露骨な性描写もあるので、それをどう映画に落とし込んで行くのかもポイントではないかと思います。
話自体が男性同士の恋愛を描くということで表現によっては偏見ともとれる内容にならないことを期待します。
実際の同性愛の方が映画を見ても不快にならず傷つかないよう、過度な映画オリジナルを入れすぎず原作を大切にした内容になればいいと思います。
◆『窮鼠はチーズの夢を見る』ピュアなラブストーリーを期待
恋愛映画は「3D彼女」「リアルガール」などの話題作が登場したことが記憶に新しいところです。
しかしあまり面白くなかったというユーザーも多い中で『窮鼠はチーズの夢を見る』は人気原作が元ネタということでかなり期待しているファンが多いようです。
大倉忠義と成田凌という、長身の2人の組み合わせも非常に気になります。
サマになりそうですね!
監督が行定勲であるというのも期待値を上げてくるポイントでした。
そしていちばん驚くのは、不倫ものと思わせておいてBLであるらしいということ!
美しい2人が男性同士で恋に落ちていく、大倉忠義のコメントにもありますが「ピュアなラブストーリー」が一体どんなものでどんな結末を迎えるのか…。
私は原作コミックスを読んでいませんが、とても気になる作品であることは間違いありません。
大人の女性の好奇心をくすぐる設定になっていると思います。
ただ、成田さんが大倉さんの大学の後輩という設定ですが、直接かかわりがあった先輩後輩関係というには実際の年齢が離れすぎているようにも思えるのですが、そのあたりはどうなのでしょう?
どのようにして2人の見た目年齢を寄せてくるのかという点にも注目したいです。
また、監督の件について上述しましたが、コミックス原作のものを大物監督がメガホンをとるというのにはとても驚きました。
どちらかというとコミックス原作の作品は「軽い」というイメージがあったので、名実ともにトップレベルの監督がOKをしたということは、よほど響くものがあったのかなと興味を持ちます。
公開が楽しみです。
映画『窮鼠はチーズの夢を見る』は2020年公開予定!