エリカ38映画は実話?ネタバレあらすじ!感想【最新】
2018年9月に亡くなった樹木希林さんが生前、自身初の企画で製作された映画「エリカ38」
実在の事件をモチーフにした「エリカ38」。
60歳を過ぎても38歳になりすます、男たちをだます。
天性の色気を巧みに利用し、果ては外国で逮捕された女の姿を描いた映画です。
エリカ役には、45年ぶりの映画主演となる浅田美代子さん。
樹木希林さんは浅田美代子さんの代表作になってほしいという強い想いでこの映画を企画。
自身もエリカの母役で出演しています。
監督は日比遊一氏。
代表作として「健さん」「ブルー・バタフライ」などがあります。
◆「エリカ38」あらすじ
渡部聡子=自称エリカ(浅田美代子)は、愛人である平澤育男の指示のもと、支援事業説明会という名目で人を集め、架空の投資話で大金を集めていた。
しかし、平澤が複数の女と付き合い、自分を裏切っていることを知ったエリカは、平澤との連絡を絶ち、金持ちの老人をたらし込んで豪邸を手に入れた。
老人ホームに入っていた母(樹木希林)を呼び寄せ、今度は自ら架空の支援事業の説明会をおこない金を詐取していくエリカだったが……。
◆「エリカ38」みどころ
エリカ38は実在の話がモデルとなっている映画なので、すごくリアリティーがありそうです。
また、昨年亡くなった樹木希林さんが企画した映画であることも興味をそそります。
生前、希林さんと親交のあった浅田美代子さんの代表作になるようにと、主演に指名したといういきさつもあるようなので、作品に対する力の入れようも感じます。
ストーリーは、還暦を過ぎても38歳といつわり投資詐欺を働く女という役どころを、浅田さんがどのように演じるのかが見どころだと思っています。
この物語のモチーフとなっている実際の事件はニュースでも度々報じられ、投資詐欺をして逮捕された女の姿もまだ記憶に新しいので、あの若作りした女を浅田さんが演じるのかと思うと更に興味が湧きます。
また主演の浅田さんほか個性溢れる俳優人をキャストに迎え、さらに味わい深い作品になっていると思います。
希林さん自身も、主人公の母親役で自ら出演しているようです。
遺作にもなったこの作品で、名優だった希林さんの存在感もしっかり目に焼き付けておきたいと思います。
映画を見終わったあと、希林さんはもう存在しないのだ、という思いにかられるであろうと考えると少し切なくもなりそうですが、最後の作品を大切に噛み締めたいと思います。
◆「エリカ38」観た人のネタバレあらすじ
「エリカ38」 樹木希林さん初企画遺作。
タイで捕まった年齢詐称の女性詐欺師が題材となった作品です。
実年齢を20歳以上も詐称して嘘の支援事業で、数十億のお金を騙して私有に使った最低の人生を観て、見習って欲しくない映画でした。
騙したお金をもっても、そのお金は人を狂わせ、不幸でむなしく醜い人生になるのだと。
ニュースで見ていた側面と映画で見ている側面。
被害者たちの声が本当に印象的でした。
犯罪の裏にあるものは別世界の出来事とは思えませんでした。
主人公はお金に翻弄されたが本当に欲しかったのは愛だったのかもしれません。
そして浅田美代子さんの演技がすばらしいという声が多く聞かれます。
浅田美代子さんがこの役にピッタリ合っていました。
今までバラエティなどでみていた浅田美代子さんとは全くの別人をこの映画で観ることができるでしょう。
底知れない怖さ。そして生々しすぎるラブシーン。
「エリカ38」は爽快な気分にはならない映画ですが、女の業を魅力的に描き、お金に翻弄される怖さを感じることができる映画です。