青葉容疑者はなぜこのような人間になってしまったのか【京都アニメーション放火】
殺人事件の死者数としては平成以降で最悪となった京都アニメーションの放火事件。
34人の死者を出したこのような凄惨な事件を起こした青葉容疑者。
まじめで他人に危害を与えるタイプではなかったという青葉容疑者のような人間はどのように生まれるのでしょうか。
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◆青葉真司容疑者の過去
青葉真司の過去。逮捕歴があったようで過去にコンビニ強盗をしたと聞いております。
やはりそのような脳内環境なんでしょう。
2012年6月21日の読売新聞によると、茨城県内のコンビニに包丁を持って押し入り強盗をしていたと調べました。
この頃、青葉真司容疑者は茨城県常総市鴻野山に住んでいたそうです。
小学生から高校生ぐらいの写真が公開され始めていますが、同級生の証言によると青葉真司容疑者小学生の頃は、テレビゲームが好きだったそうです。
ゲーム好きの普通の学生だったらしいです。
小学校中学校は地元の埼玉県内の学校に通っていて、高校は定時制の夜間高校に進学。
大学へは進学せず、埼玉県庁で非常勤職員として仕事をしていたこともあったようです。
人材派遣会社に登録し職を転々とした後、2009年頃茨城県内の郵便局に就職。
コンビニ強盗で逮捕されたあとは、更生施設に入所しています。
2016年7月ごろには施設を出所し、生活保護を受けながら生活をしていました。
真面目に仕事をしていた時期もあったのに、なぜこのような犯行に及んでしまったのでしょうか。
どんな理由があるにせよ、犯行に及んでいい理由にはなりませんし、許されざる行為です。
やはり、精神疾患があったと考えられます。
◆青葉容疑者を変えてしまった憎悪
コンビニ強盗で逮捕され、近隣住民との騒音トラブルを引き起こし、そして今回の京都アニメーションのスタジオに放火した事件を起こした青葉容疑者は、一見すると得体の知れない狂人に見えるかも知れません。
しかし、埼玉県によると1995年度から約3年間は県の非常勤職員として勤務しており、書類の仕分けなどの仕事を任されていたといいます。
このことから、初めから大量殺戮を目論む狂人だったのではなく、なにかのきっかけでこのような危険思想を抱いてしまったのではないか、と考えられます。
市の仕事を辞めてから約20年ほどの間に何が起こったのでしょうか。
青葉容疑者がどのタイミングで精神障害を認定されたのかは定かではないですが、彼の家族や友人などの関わりは一切なかったのでしょうか。
現在青葉容疑者はアパートで一人暮らしをしていたといいますが、コンビニ強盗や度重なる騒音トラブル等を引き起こしていたとすれば、少なくとも家族には連絡が行くのでは無いでしょうか。
もしかするとこの20年ほどの間に、家族や友人との縁が切れずっと一人きりで何かに対する憎悪を膨らませていたとも考えられます。
その憎悪がかつて真面目であった青葉容疑者を変えてしまったのかもしれません。
◆地味で真面目で我慢から自分独自のルールへ
地味で真面目な人の方が怖いのです。
自分の意見を言えずに様々な日常生活を我慢して生きてきたのではないかと思います。
そういう人は自分にルールや決まりがあり、他人に左右される選択を嫌う人が多いです。
自分の考えを変える意見を嫌い、他人の意見を聞く事ができずに生活を送ってきたから、同じアパートに住んでいる住人に騒音や暴言など迷惑行為をしてしまったのではないでしょうか。
小説もそうです。
書いていて上手くいかない時もあるでしょうし、生きていて苦しい時や悔しい時は人間なのだから間違いなくあります。
ですが、その発散の仕方が間違っています。
教えてくれる人がいなかったのかもしれません。
或いは教えてもらっても理解が出来なかったのだろうと思います。
自分が書いた小説なのに他人が評価されていると思い込んでしまい、今まで溜まっていた感情が一気に爆発してしまい犯行へ走ったのではないでしょうか。
◆精神的な孤立
青葉容疑者は学校を卒業した後は、定職につかず住居も仕事も転々としていたといいます。
仮に何かしらの創作活動をしていたのであれば、サイトに投稿するなど一定のコミュニティに属していそうですが、その様子も見受けられません。
想像するに、自分の不動の根の部分がごっそりと欠落している印象です。
トラブルを起こしながら生きてきたのは、性格のせいで周りとの軋轢が生まれたのか、周りとの関係が築けないからトラブルになったのか分かりません。
しかし円滑な人間関係が築けていたらこのような凶行に走らなかったのではないかと思いました。
特に引きこもっているわけでもなく、勤務経験もあることから外へは目が向いているのに精神的に孤立していたことが原因ではないかと思います。
ただ、青葉容疑者を元は真面目な人間だった、環境のせいで歪んでしまったかわいそうな人物だ、で片づけてはいけない気がします。
◆現代社会が抱える闇
青葉容疑者がこのような、恐ろしい事件を起こす人物になってしまったのは、彼を取り巻く環境にも問題があったと思います。
内向的で真面目、何かあっても周囲に自分の意見を言えない、または、言っても上手く伝えられず、理解してもらえないなどの悩みを抱えている人たち。
青葉容疑者に限らず、このような人たちは多く存在していると思います。
そのような方々をしっかりとサポート出来る環境がないことも、現代社会の大きな問題だと思います。
現代社会において、このように、自己の思いが理解されず、一人で悩みを抱えて、精神状態がおかしくなってしまう人は、少ないとは言いがたいと思います。
ここ最近は刃物で人を殺害したり、無作為に人を切りつけたり、自己欲求を満たすために人を殺めたりする犯罪が多く見られています。
現代社会が抱える闇であり、これからこのような、犯罪は多くなると考えられます。
しっかりと社会が支えられるようなシステムを構築しなければ青葉容疑者のような人間が増え続けるかもしれません。
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