ドラマ「ルパンの娘」三雲巌(立嶋雅夫)は誰に殺されたのか?動機は?
泥棒一家である三雲家。
三雲家の面々は、祖父の巌、祖母のマツ、父の尊、母の悦子、兄の渉、そして主人公の華。
本作において重要な人物となるのは、祖父・巌の存在。
その巌が遺体となって発見されました。 正確には、立嶋雅夫という人物に成り代わった状態で、遺体として発見されました。
それでは、巌の死にまつわる疑問点について整理していきましょう。
◆三雲巌は誰に殺されたのか?その動機は?
全編に渡って、巌を殺した犯人探しが行われています。
犯人が判明するのは、物語後半部分。
劇的な逮捕劇が繰り広げられます。
ですから、ここでは巌を殺した犯人の名前は伏せておきます。
それでは、犯人の動機は。
今回の事件は、50年前の事件が関連しています。
当時大学生だった巌。 この時に起こった事件が後の巌の人生に暗い影を落とすことになるのです。
いわば巌の半生は、50年前の事件の真相を追い続けているようなものでした。
50年前の事件とは、女性が暴行されかけたところを巌が助けたという事件。
暴行は阻止できたものの、女性はひどい怪我を負ってしまいました。
巌はその時のことで責任を感じ、自分を責め続けていました。
そしてついに巌が事件の真相に近付こうとしたその時、今回の殺人事件が起きてしまうのです。
巌を殺した犯人は、50年前の因縁の相手と繋がっていました。
そして犯人の動機は、50年前に起こした事件を掘り起こされたくはなかったから。
犯人の正体を知った時、そのあまりに身勝手な理由に怒りを覚えたほどです。
巌の執念によって50年前の事件の真相に近づいたものの、そのことが理由で殺されてしまうとは、無念 でなりませんね。
◆三雲巌なぜ立嶋雅夫になりすましたのか?
“なぜ嶋雅夫になりすましたのか”という疑問は、物語の中で謎を解くキーになってきます。
そもそもの立嶋雅夫という人物は、池袋のホームレスでした。
分かっているのは、立嶋雅夫は逮捕歴があり、最近は体調を崩して行方不明になっていたということです。
巌は泥棒業ですから、何かあった時に足が付くとマズイのでしょう。
背格好が似ているということもあり、以前から巌は身代わり候補として目をつけていました。
そんな時、巌が長年追っている事件の犯人に目星がつきました。
そこで立嶋雅夫を利用しようと考えたついたのです。
巌は立嶋雅夫の身柄を拘束し、駒として使うことにしました。
立嶋雅夫になりすますのは簡単。
ハッキングが得意な渉に頼んで、警察署のデータベースを立嶋雅夫に書き換えさせていました。
その矢先、想定外の出来事が起こり、立嶋雅夫になりすました状態で遺体となって発見されたのでした。
立嶋雅夫になりすました理由は、長年追っていた事件の犯人に近づくため。
なぜわざわざそこまでする必要があるのかというと、相手が”警戒すべき人物”であったからです。
ただし巌の思惑としては、それ以上の理由もあったようです。
だからこそ物語は複雑になっていきます。
◆この遺体は本当に三雲巌なのか?
遺体が巌だという確固たる証拠がないため、そもそもこの遺体は巌なのでしょうか?
今回発見された遺体は、顔面が潰されており、身元の割り出しが困難でした。
かろうじて指紋から身元が判明しましたが、それは立嶋雅夫のもの。
ご存知の通り、警察署のデータベース上では、巌のデータを立嶋雅夫のデータにすり替えています。
三雲家の人々はデータのすり替えを知っているので、立嶋雅夫の遺体イコール巌の遺体であると結論づけました。
しかし、それだけで巌が死んでしまったと決定づけて良いのでしょうか?
本作の面白いところは、巌の死を巡っては、全てが謎だらけというところです。
捜査は二転三転していきます。
立嶋雅夫を知っているという人物の証言では、データベース上にある顔写真は別人だったり、入手した毛髪が立嶋雅夫のDNAと一致しないなど、疑問点が浮かび上がってきます。
そんな巌の死に最初に疑問を抱いたのは、和馬。
それもそのはず、和馬が疑問を抱くように仕向けたのも、これまた巌の作戦の一つだったのです。
立嶋雅夫を完全な身代わりとして使うために、最初は巌のデータ全てを書き換えさせていました。
しかし予定が狂ったために、ある方法で指紋のデータだけを元に戻したのだそうです。
全ては和馬が疑問を感じるように仕向けるため。
なぜリスクを払ってまでそんなことをしたのでしょうか。
そして、巌は本当に殺されてしまったのでしょうか。
物語が進むにつれ、巌の死の真相についても徐々に解き明かされていきます。
巌の死の真相については、物語のラストで知ることとなります。
◆三雲巌の死の真相 まとめ
三雲巌の死の真相についてまとめてみました。
死の謎については、読者にとって多くの疑問を抱く箇所だったと思います。
巌が立嶋雅夫になりすましたのは、この人物を何かあった時に利用しようとしていたから。
しかも今回の事件は、50年前の事件と関係しているということ。
巌が生きているのか死んでいるのか明確でないところがこの作品の面白いところです。
最後まで話が進むと、ようやく全ての謎が解き明かされていきます。